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ドラムサークル・ファシリテーションの世界を知る価値とは?
最近、コミュニティや組織において、個人に対して関わるだけではなく、
チームに関わることの重要性が高まってきています。
その関わり方として、システムコーチングやファシリテーションが注目を集めています。
これらのコーチングやファシリテーションのどちらにおいても共通することは何でしょうか?
それは、
”見えない関係性”
を扱うということです。
いい変えると
”場の空気を読む”
とも言えるかもしれません。
この”見えない関係性”を捉えることは簡単なようで難しいものです。
そんな”見えない関係性”を捉える経験、そして、その関係性に介入するタイミングや方法の理論を知ることができたら
あなたのコーチングやファシリテーションはどう変わるでしょう?
私は、人や組織への関わり方を学び始め、最初に出会ったのが、
『ドラムサークル・ファシリテーションの世界』
です。
ドラムサークルとは何か?
それは、世界各国のドラムやパーカッション楽器を使い、
文字どおり輪(サークル)になって即興音楽を楽しむ参加型の即興音楽演奏。
年齢・国際、楽器経験・障害の有無等に関わらず、また特定の文化のドラミングではなく
「その時の、その参加者によるユニバーサルなグルーヴ」を作り出すドラムサークルは、
今までにない新しいコミュニケーション体験。(文:佐々木薫)
ドラムサークルの音という”非言語”の世界
この世界では、”非言語”にて多くの場面で場の変化を捉えながら、その場に合わせた介入を行いながら、参加者に即興で演奏を楽しんでもらいます。
その場の変化は一瞬一瞬変化しており、同じ瞬間はありません。
また、その変化する関係性、場の変化を参加者の音という
”非言語のフィードバック”
を受け取ります。しかもこのフィードバックは瞬時に返ってきます。
そして、次に必要なことを考え、その場に合わせて対応していきます。
この体験はどんな場面にでも適用できることに
あるとき、気づきました。
それは、人はどんな場面においても
”非言語”
を多く扱っていることに気づきました。
メラビアンの法則でも、日々のコミュニケーションで皆さんが受け取る情報量は、
言語情報(7%)、視覚情報(55%)、聴覚情報(38%)で言われています。
ただこれらのことを頭で理解することはできても、感覚や体験として理解することは大変難しいです。
私たちが使う言葉も一つの音である
私たちが話をしている言葉も、意味を取り除けば
”一つの音”
であり
”非言語”
を扱っているのです。それぞれの人の声の ”テンポ” ”トーン” ”リズム” が違います。
そして、その言葉の裏には、常に ”感情” がのっていることに気がつきました。
そう考えたとき、”非言語”を捉える技術を高めることは
どんな場面にも応用できる、適用できることに気がついたのです。
会議でのファシリテーション、チームへのコーチングだけでなく、
言葉の意味を捉える前に、場の変化、関係性の変化を視覚情報、さらに聴覚情報をもとに
判断していきます。その変化を的確に捉えることができたとしたら
介入の質が上がるのではないでしょうか?
なぜ、ドラムサークル・ファシリテーションが場や関係性を捉えるのに有効なのか?
ドラムサークル・ファシリテーションにおいては、言語情報をほとんど使わずに
特に視覚情報、聴覚情報に特化した場の読み方、関係性の捉え方を体感していきます。
ドラムサークルの場と、普段の会話の場面で、何が大きく違うでしょうか?
それは
全員が同時に
”声(音)”
を発している、それを言い換えると、同時にコミュニケーションが行われいるのです。
その同時に行われているコミュニケーションから
”グループを一体として読む”
ことを体験し、身につけていきます。さらにドラムサークルの特徴と言えるかもしれませんが、
場の変化、関係性の変化を短時間で実感できることも特徴かもしれません。
一部、知恵をドラムサークルの知恵をご紹介します。
”グループを一体として読む”
その時に重要な感覚が3つあります。
周辺視覚、周辺聴覚、周辺感覚
です。これらを体系的に学び、さらに、どう高めていくのか、
ドラムサークル・ファシリテーションの世界には、その理論的な背景が緻密にあります。
この理論的背景があることは大変重要です。
なぜなら、理論があるからこそ、再現性を高めることができるからです。
ドラムサークル・ファシリテーションの世界で大事にしていることとは?
ドラムサークルでは、瞬間、瞬間に変化し起こる、ものごとを捉え
瞬時に判断し、ファシリテータは、参加者と共にその場を作っていきます。
その中で、大事にしていることは、
『What Can I Serve for at this moment?(私は今、この瞬間にどう貢献できるのか?)』
この問いはシンプルでありながら、とても重要な問いです
常に問い続け、戦略を持ちながらも、ときに自分の考えを手放す勇気を持つこと。
数秒前に考えていたことが、その数秒後には役に立たないことがたくさんあるのです。
また、この場を創るために、事前の準備が本当に重要です。
ドラムサークルでは様々な知恵があり、その知恵は日常の場を創る人にとって、役に立つものばかりです。
ドラムサークルの父と言われるArthur Hull氏を日本に招聘し、
ドラムサークルの考え方を日本に広めた第一人者である
佐々木薫さんと共にドラムサークルでの実体験を踏まえながら
何がその場で起こっているのか、また、何をその場で意図して
ファシリテーションを行なっていたかなど、ライブ形式で解説していきます。
また、実践が大きな学びになります。
ドラムサークルでファシリテータが意識していることも体験していただきます。
それと同時に純粋に楽器を通じた非言語コミュケーションの素晴らしさを
みなさんにも体感してもらう時間もたっぷり用意したいと思います。
さらに組織開発、ファシリテーション、脳神経科学、コーチングなどの視点から
ドラムサークルとは何なのか?対話することで学びを深めていきましょう。
佐々木薫さんと良く話すことですが、
『なぜ、ドラムサークルをするのか?』
問いを言い換えると
『なぜ、〇〇をするのか?』
この問いは、誰かに教えてもらうのではなく、自分で考え続けることが、
自由に場を作り続けるために重要です。
これは、どんな場面でも人に関わることを生業にしている人にとっては
忘れてはいけない問いなのではないでしょうか。
よくあることですが、
手段であった〇〇することが
いつのまにか〇〇することが目的になってしまう。
これは、今でも意思しないと、私も陥ってしまうポイントです。
この2日間の体験の中で、この問いを考えるきっかけと
日々の仕事や日常の場面で役に立つ知恵をお伝えします。
またみなさんと富士山の麓、水の清らかな場所で、
自然を感じながら、時に火を囲みながら
ともに場をつくっていきたいと思います。
【こんな方におすすめです!】
○ 純粋にドラムサークルを楽しみたい
○ ドラムサークルの理論を知りたい
○ 場づくりの仕方をさらに磨きたい
○ ファシリテーションを深めたい
○ 安定した場づくりの「在り方」を磨きたい
○ 非言語コミュニケーションについてもっと知りたい
○ 富士山を見て、自然を感じ、焚き火を囲みたい
○ 場の読み方を体験し、ファシリテートするコツをつかむ
○ 関係性の変化を疑似体験する
【日程】
日時: 10月1日(土)〜10月2日(日)
場所: 山梨県 忍野村 慧光寺
https://www.echoji.com
集合時間: 10月1日(土)11:00 集合
10月2日(日)17:00解散
定員: 15名
参加費: ¥33,000(税込)
宿泊費: ¥12,000(税込)(宿泊費&4食分)
【主催者プロフィール】
○ 佐々木 薫
ドラムサークル・ファシリテーター、組織変革コンサルタント、ファシリテーター。 2003年よりドラムサークルファシリテーターとして、通算約3万人が参加。「ドラムサークルの父」アーサー・ハル氏を招聘して、日本のドラムサークルの振興と人材育成にあたる。主な実績に愛・地球博「アースデイ万博」、鼓童アースセレブレーションフェスティバル、国際パーキンソン学会(米国)他。また、コミュニケーションやダイバーシティをテーマに、大企業の研修を多数行う。
2017年〜 組織開発やダイアログを学び、ファシリテーターに。ファシリテーターのあり方を磨くStanding in the Fireワークショップ日本唯一の認定講師。2021年度・2022年度秋学期、立教大学「ファシリテーション論」授業を担当。
国際ドラムサークルファシリテーター協会(DCFG)認定ファシリテーター、Village Music Circles認定ファシリテーター。Case Western Reserve大学認定「社会と組織のためのAppreciative Inquiry」ファシリテーター、ヒューマンバリュー認定ワールドカフェ及びアプリシエイティブ・インクワイヤリー プラクティショナー。訳書に『プロフェッショナル・ファシリテーター』(ラリー・ドレスラー箸、ダイヤモンド社)、『ドラムサークル・スピリット』(アーサー・ハル著、ATN)、『ドラム・マジック〜リズム宇宙への旅』(ミッキー・ハート著、工作舎)他多数、著書に『エンパワーメント・ドラムサークル』(ATN)。
○ 吉田 真
国内大手メーカーで働く父の元、幼い頃より技術や物づくりが隣合わせの環境で育つ。前職で企画した企業内研修は累計70本を超え、延べ1000名以上の人をサポートしてきた経験から、個人や組織が強くなるための本質は「一人ひとりが理念を持つこと」にあると確信する。
『誰もが創造性を発揮し、自らの力を言語化する能力を持ち、そして、思い・願いを実現することができる』
という理念のもと、次世代に活躍する人材の育成に励む指導者のサポートに尽力している。MyCompassというサービスを通じて個人の理念・行動指針を言語化するパイオニアとして活動している。お客様の経験を丁寧に聴き、行動と感情の背景にある理由を紐解くことで、確固たる軸が整い、自信を取り戻す人が続出。多くのお客様から’’絶対的な安心感があり、どんなことでも話せる’’と評価をいただく。洞察力と傾聴力を高めるため、2006年より音楽を通じたコミュニケーション手法を学ぶドラムサークルに力を注ぎ、2008年よりコーチングに携わり続けている。現在では企業からの依頼も増え、個人から組織へと活躍の幅がますます広がっている。
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