コーチングとティーチングの違い

コーチング

なぜ、コーチングとティーチングの違いを考えないといけないのか?

この記事を書き始めたときに
“なぜ、コーチングとティーチングの違いを知りたい人がいるのだろう?”
そんな疑問から調べ始めました。みなさんは、
“なぜコーチングとティーチングの違いを知りたいと思いましたか?”
調べ考えながら気づいたことをプロフェッショナル・コーチである私の目線で書いていきたいと思います。

そもそもコーチングをするときって?

コーチングをするときってどんな場面が考えられるでしょう?
考えてみると2つの場面が思い浮かびました。それは、

①  プロフェッショナル・コーチがクライアントにコーチングをする
②  マネージャーが部下にコーチングをする
(*クライアントとは、コーチングを受ける人のことを言います。)

Googleで調べてみると、多くの記事で “マネージャーが部下にコーチングをする”場面を前提に、コーチングとティーチングの違いを説明していました。今回、あえてコーチとしての私の目線での“プロフェッショナル・コーチがクラインアントにコーチングをする”場面に絞り説明していきたいと思います。

後日、“マネージャーが部下にコーチングをする”場面でのコーチングとティーチングの違いについて、記事を書きますので、楽しみにしていてください。

それでは、“プロフェッショナル・コーチがクライアントにコーチングする”場面でのコーチングとティーチングの違いを考えていきましょう。

どんな役割の違いがあるの?

それでは、プロフェッショナル・コーチとマネジャーの役割の違いとは何でしょうか?

プロフェッショナル・コーチの役割を調べてみると、

“クライアントの中にあるもっとも素晴らしいものを、たとえ本人がそれに気づいていない場合でも、常に聞き取ろうとし、クライアントが実現したいということを実現し、ひとたび何かを選択したら、彼らが夢や目標に向けて確実に歩み続けられるよう支える。そして、クライアントに発見と気づきと選択をもたらし、自らの答えを見つけ、自らの選択によって人生を歩むことができるよう、効果的にサポートする。” (※1

一方で、マネージャーの役割とは何でしょう?

“平均的な能力を持った人材が決められたやり方に従えば、ある程度確実に与えられた職務を遂行することができるような環境を整備すること” (※2

とありました。ここで、それぞれの役割をまとめると、以下のようになります。

プロフェッショナル・コーチマネージャー
○ 可能性のある存在として関わる
○ 発見と気づきと選択をもたらす
○ 選択した道を歩み続けることを支援する
○ 効果的にサポートする
○ 平均的な能力な存在として関わる
○ 決められたやり方に従わせる
○ 確実に与えられた職務を遂行させる
○ 環境を整備する

この2つの役割の大きな違いをあげると、それは、相手を“可能性のある存在”として関わるのか、“平均的な能力の存在”として関わるのか、また、相手が“主体的であるか”、“受動的であるか”、これは大きな違いではないでしょうか?

そもそもティーチングって何だろう?

プロフェッショナル・コーチとマネージャーの役割の違いは分かりました。それでは、そもそもティーチングとは何でしょう?
ティーチングの意味を日本語の辞書で調べてみると、唯一出てきたのはなんと!!

“感度やしきい値を、センサ自身に設定させること”(※3

これは工場などで使われるロボットに動作などを教えることを意味します。今、注目されているAIに教えることもティーチングです。検索してもこの意味しか見つからなかったことに本当に驚きました。

それでは、気を取り直して、ティーチングの意味を英語(Teaching)で調べてみましょう。(※4

Teaching
<名詞>
・教えること、教職、授業
・教えられたこと[内容]、授業内容
・〔宗教などの〕教え、教義
<形容詞>
・教育の、教えるための
・教職の、教員として働く

さらに日本語で“教える”を調べてみます。(※5

1 知識・学問・技能などを相手に身につけさせるよう導く。教育する。教授する。
2 知っていることを相手に告げ知らせる。
3 ものの道理や真実を相手に悟らせて導く。戒める。教訓を与える。

プロフェッショナル・コーチが考えるティーチングとは?

この意味を調べ考えていたときに、ふと私のドラムサークル(※6)の師匠であるアーサー・ハルが言っていた言葉を思い出しました。(※7
(ドラムサークルとは、“世界各国のドラムやパーカッション楽器を使い、文字どおり輪(サークル)になって即興音楽を楽しむ参加型の即興音楽演奏”のことを言います。)

Teaching without Teaching
『教えずして教える』

コーチングでは、あなたに問いを投げかけ考えさせ、気づいたことを告げ、ときに痛みを覚えることでも、あなたに真実を伝えることを行っていきます。

これらを“教える”の意味に当てはめて言い換えると

① あなたに問いを投げかけることで、考える技術を身に着けさせるように導く
② あなたが知らない、気づけないこと(表情や雰囲気など)をあなたに告げ知らせる
③ あなたのために、ときに痛みを覚えることでも真実をあなたに悟らせ導く

と言えるのではないでしょうか?

よくコーチングでは「ティーチングやアドバイスはしないのでしょう?」と聞くことがあります。それは正しくありません。このようにコーチングでは、ティーチング(教えることを)しないのではなく、コーチングしながら3つのことを『教えずして教えている』のです。

これがプロフェッショナル・コーチの私の考えるクライアントとコーチングしている場面でのティーチングの考え方です。

なぜ、コーチングとティーチングの違いを考えないといけないのでしょう?それは、何のためにコーチングをしているのか、何をティーチングしないといけないのか、これがわかっていなければ、あなたにとって必要なときにこれら2つの道具を使い分けることができないからです。それは、目の前にいるあなたに効果的に貢献できていないことを意味すると私は思います。

まとめ

“プロフェッショナル・コーチがクライアントにコーチングをする”場面にて、コーチングとティーチングの違いについて考えてみました。まとめると、

1. コーチングをする場面にはプロフェッショナル・コーチがするときと、マネジャーがするときがある。
2. コーチの関わり方の違いは“可能性のある存在”として関わるのか、“平均的な能力の存在”として関わるのか、また、“主体的あるか”、“受動的であるか”である。
3. ティーチングにはロボットに教えることの意味しかない
4. コーチングでは、ティーチング(教えることを)しないのではなく、コーチングしながら『教えずして教えている』

ただし、プロコーチとマネジャーでは求められる役割が異なってきます。そのときにはやはり、何をコーチングし、何をティーチングする(教える)のか考えていく必要があります。そのことについては改めて

なぜ、職場ではコーチングとティーチングの違いを考えないといけないのか?

で考えてみたいと思います。楽しみにしていてください。

<出典>

※1 コーチング・バイブル【第3版】
※2 MBAマネジメント・ブック
※3 ティーチング Weblio辞書
※4 teaching 英辞郎on the web
※5 教える goo辞書
※5 ドラムサークル
※6 ドラムサークル・スピリッツ

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